熱帯魚飼育入門〜熱帯魚導入編〜

■いよいよ熱帯魚を入れる

さて、水槽を空回しし、2〜3週間が経過したころには、水の状態もだいぶ安定してきた頃です。 しかし、セッティングしたばかりの水槽は、水槽内の水質バランスが特に不安定なので、魚を無理に詰め込むとそのバランスが一気に崩れる事が多々有ります。さらに水換えもバランス良く行わなければなりません。

水換えの水量は、厳密に言うと魚数の合計体積や餌の種類や量、苔の発生状況などにより適した換水量がおおむね想定されますが、基本的には週1回、水槽全体の水量の1/3を換えるとされています。 水を綺麗にするには、スポンジなどで物理的に糞や枯れた水草、食べ残した餌などの汚れを濾しとる「物理ろ過」と、 「熱帯魚飼育の心得」の項でも少し述べた、水槽に潜むバクテリアたちの活躍で水を浄化する「生物ろ過」があります。 この2つの要素を上手に保つのが熱帯魚を育てるコツです。


ろ過層(フィルター)を水道水で洗ってしまうと、水道水に含まれる塩素でバクテリアたちは簡単に死滅してしまいます。 ですから、水換えの際にスポンジなどのろ過層を水道水で洗う行為は、せっかく増殖したバクテリアを殺してしまい、 こなれた水が出来ていない状態に逆戻りしてしまうのです。

では、どのようにして水換えをすればよいのか。

それは、濾し取ったろ過層の汚れ(スポンジやろ過材)を水道水ではなく飼育水を使い、軽くすすぐ程度に抑えることです。 決して綺麗になるまでろ過層を洗ってはいけません。ろ過層をすすぐと、想像以上にドス黒い汚れが流れ出ますが、汚れをわざと残すようにしてください。

ろ過層内では、汚れとバクテリアは共存しているような状態なので、「汚れを落とす=浄化バクテリアを捨てる」と考えてください。