クリプトコリネの用土選び

用土選びの基本的な考え方

クリプトコリネ水上栽培に使用する用土は、根の張り方や土壌PHなどの自生環境の情報や過去に採取された自生地の情報をもとに、それらに適した土を考慮したいものです。
ただしそれだけで、クリプトコリネの水上管理が成功するものではありませんし、独自の考え方で土を選んだりミズゴケでも問題なく育成できる場合もあるため、あくまでリスク軽減でしかありませんが、自生地での環境データを公開されている文献やサイト、採取者の記録は成功へのヒントになると思われますので、現在の私の用土選びもそうですが積極的に取り入れるべきです。

通常、水草水槽であればソイルや肥料を敷いて水をたっぷり張り、水質環境を整え、CO2を添加し、適した照明環境を整えれば、コケとの格闘こそ続きますが大抵はそれなりに育ち、綺麗な水景になっていくかと思います。その点クリプトコリネが難しいと言われる理由は、水中で最重要な根茎が活発な状態であっても、増えにくく短期的に溶けてしまう場合があるからです。その点はスターレンジなどのイメージにも近いかもしれません。
水上の場合も同じように環境によって腐って溶けてしまいます。用土以外に溶ける原因はさまざまですが、腰水のPH、硬度、導電率、溶存酸素、肥料、温度、湿度、照射、鉢の移動や植え替えによる根の損傷、通気性の悪さによる発根状態の悪化など様々な要因でバランスを崩し、消滅してしまいます。
用土を真似ただけでは、長期維持ができる訳ではありませんが、最低限リスクの少ない土を選択した方が賢明だと言えます。

酸性向けクリプトの用土選び

酸性向けの品種には通気性の面でも優れている長繊維ピート(和泉)+赤玉土。または長繊維ピート(和泉)+アクアソイル(アマゾニアかマレーヤ)。更に、ビオソイルや鹿沼土、桐生砂といったものも使用します。これに元肥としてマグァンプK、若しくはパワーサンドを施します。

中性~弱アルカリ性向けクリプトの用土選び

中性~弱アルカリの品種には桐生砂と鹿沼土、ミリオンA、マグァンプK(中粒)を適量混ぜ合わせ、場合によって淡彩砂、大磯などを適量加えて管理しています。そして試しに淡彩砂メイン(少量の腐葉土)でC.keiiなどを育成してみましたが、根の腐敗こそ少ないものの水中の場合と違い、用土が重すぎ通気性が無くなってしまい発根しにくかったと感じました。やはり桐生砂や大磯砂などをもっと混ぜたほうがうまく育った場合が多いです。

ミズゴケ単用やソイル単用

ミズゴケ単用やソイル単用は一時期使わなくなっていました。土に拘っていたのかスッカリ忘れてしまっていました。ですがうちでもミズゴケやソイルでの成果はしっかり出ました。ミズゴケは水ハケもよくしっかりと水が染み込むので通気性抜群な上、根を傷めずに発根を促せるので使い勝手が良いです。ミズゴケなので酸性向きのクリプトに使うことが多いですが、酸性向きの種だけでなく、中性~弱アルカリの種でも草体が立派に育つことができました。ミズゴケは固く絞ることで、発根しにくくなったりミズゴケに含まれる栄養が出てしまうので手荒く扱わずに柔らかめに根っこを包んで鉢にセットしてください。タワーで管理している場合、腰水ではなく、水上に完全に上げてしまっても問題ありません。

なお、植え替えのタイミングは非常に読みにくいと思います。生長障害などで植え替えたい場合、植え替えのダメージで一気に溶けるしてしまうことも多々あります。株が動かないのは何故なのか十分考えてから植え替えしてください。用土の選択は他の愛好家の方々も日々試行錯誤の繰り返しです。私はまだまだ結果という面でも未熟ですし色々と試す事を視野にいれて育成を楽しんでおります。

クリプトコリネの肥料

液肥

液肥はハイポネックス・ハイグレード観葉植物(N-P-K=7-4-4)か原液(N-P-K=7-10-6)を希釈して週に1度施肥。
根の発根を促したい場合、肥料ではありませんが、メネデールも希釈してこの時使用します。(メネデール=芽根出〜る…らしいです)
使い方は、水にハイポネックス・ハイグレード(観葉植物・原液)を混合し、そのままではPHが極端に上昇してしまうので、PHを下げてから腰水に少しづつ与えます。

液肥の代用としてはマグァンプK(小粒)を使用します。液肥の速効性には劣りますが、中粒では更に速効性も無くなってしまうのであえて小粒を用います。この小粒を2号鉢に対してひとつまみ~ひとつまみ半を、株から離して土の表面にパラパラと振りかけます。これにより液肥よりもゆっくり長時間に渡り効能が滲み出るようになります。マグァンプKの肥料配合のバランスに注目している方には良いと思います。水草用として市販されているものでも構いませんが、水上管理ですしコスパを考えた場合は園芸用のもので問題ありません。

一時期エードボール錠剤5号を用土の表面に撒いたりもしていました。しかしこのエードボール錠剤は、高湿度の環境ではすぐにカビが生えだしたり、根からの養分吸収が一部の根に偏って吸収されているような気がして今は使用を控えています。(園芸的には問題無いのかもしれません)

環境紹介

液肥

液肥はハイポネックス・ハイグレード観葉植物(N-P-K=7-4-4)か原液(N-P-K=7-10-6)を希釈して週に1度施肥。
根の発根を促したい場合、肥料ではありませんが、メネデールも希釈してこの時使用します。(メネデール=芽根出〜る…らしいです)
使い方は、水にハイポネックス・ハイグレード(観葉植物・原液)を混合し、そのままではPHが極端に上昇してしまうので、PHを下げてから腰水に少しづつ与えます。

液肥の代用としてはマグァンプK(小粒)を使用します。液肥の速効性には劣りますが、中粒では更に速効性も無くなってしまうのであえて小粒を用います。この小粒を2号鉢に対してひとつまみ~ひとつまみ半を、株から離して土の表面にパラパラと振りかけます。これにより液肥よりもゆっくり長時間に渡り効能が滲み出るようになります。マグァンプKの肥料配合のバランスに注目している方には良いと思います。水草用として市販されているものでも構いませんが、水上管理ですしコスパを考えた場合は園芸用のもので問題ありません。

一時期エードボール錠剤5号を用土の表面に撒いたりもしていました。しかしこのエードボール錠剤は、高湿度の環境ではすぐにカビが生えだしたり、根からの養分吸収が一部の根に偏って吸収されているような気がして今は使用を控えています。(園芸的には問題無いのかもしれません)